弁護士松本隆(社交ダンスが踊れる♪)のブログ

【 20数年ぶりのベーゴマ 】

...
過去に担当した少年事件の元少年とは、手紙を送り合ったり、会って食事をしたりします。
少年の成長を見守ることもできるだけでなく、当時はわからなかった少年の考え方を知ることがで
き気づかされることも多く、大切な機会だと思っています。
今回も、元少年の一人が「彼女(初)ができた!」と連絡をくれたので、食事に行くことに。

日暮里の谷中銀座(やなかぎんざ)商店街で食べ歩きをして、喫茶店でデザートを食べたのですが
(彼女の話はここで根掘り葉掘り聞いたのですが)、途中、路上でベーゴマ遊びをしている40代
から70代ぐらいの大人が、10人くらいで盛り上がっていました。
ベーゴマは1個300円するけれど、タダで教えてもらえるとのこと。
私は、小学校の頃の懐かしい気持ちになり、元少年に提案して一緒にやってみることにしました。

ベーゴマの高さは低め・中くらい・高めとあるのですが、私と元少年は中くらいのものを選択。
コマにひもを巻きつけるのが難しく、なかなかうまくいきません。
強く巻くとほどけてしまうし緩いと回すときに勢いが弱くなってしまいます。
おじさんの助けもあってなんとか準備が完了し、「よーし。それっ!」と回してみるも・・・あれ?
うまく回せません。
おじさんからは「あんちゃん、力が入りすぎてるからダメなんだよ。」と言われ、後ろから腕も持
たれながら投げ方を何度も矯正される始末。おじさんには何度も笑われて。
でも、その度に丁寧に教えてくれて。なんだかあったかい時間。

何回か練習して元少年と対戦しましたが、結果は元少年の勝利。
若い子はコツをつかむのが早いですね(その後私が勝つまで何回もやったのですが)。

一緒にベーゴマを回すことで、今はもうなくなってしまったと思っていた人と人とのふれあいが今
もこうしてできるんだなぁ。
このときはまだ夏で、路上でのベーゴマは少し暑かったけれど、元少年もおじさんたちも笑顔。
そんなあったかい時間。

みなさんも谷中銀座へベーゴマを回しに行きませんか。


【 「恋する自由」と「ストーカー」 】

実は、保育士さんの専門学校で「憲法」を教えています。

初回のテーマは、ズバリ!

「『恋する自由』と『ストーカー』」!

です。

「恋とストーカーのどこに憲法が関係あんねん!」

というツッコミ・・・わかります、わかりますよ!

でも、関係あるんです、関係あるんですって!



「恋する自由」は、
憲法13条後段の
「幸福追求権」として保障されている

と言われます。

(ほら、関係あった!)


でも、恋する自由があるからって、
他人(好きな人)に迷惑かけていいわけない
ですよね?


「好きだ!よし尾行しよう!」なんて発想ダメ、絶対(;´・ω・)



そんなわけでできたのが「ストーカー規制法」。

「ストーカーするやつは捕まえちゃうよ?」
的な法律です。



「恋する自由をストーカー規制法で制限するのって憲法的にいいの?」

という点については、ストーカーの事件は数多く起きていますので

規制されるのはしょうがないとして、


じゃあ、「ストーカー規制法」は恋する自由をどこまで制限しているのか?
(どこまでやったらアウトなのか)

これ、意外と内容を知らない人が多いです。

「どのくらい電話かけたらストーカーになるの?
何件着信履歴残ったら警察に言いに行けばいいの?」

気になりません?気になりますよね?

1万回以上電話して逮捕された人はいますが
(逆にすごい根気ですね・・・)
8回電話かけただけで逮捕された人もいます。

また、最近のストーカー規制法の改正によって、「電話」だけでなく
「『メール』をたくさん送ることもストーカーだ!」
といえるようになりましたが

「どのくらいメールを送ったらストーカーになるの?
何通メールたまったら警察に言いに行けばいいの?」

気になりません?気になりますよね?

100通200通で逮捕される人はもちろんいますが、
6通のメールで逮捕された人もいます。

メールの場合、回数も関係しますが、
メールの内容との兼ね合いもある
のだと思います。
(やばければ少なくてもアウトだ、ということです)

しかし、あくまで規制対象は「メール」まで。

「LINEなどのSNSのメッセージは『メール』ではない

ので、現在はLINEで送りまくってもストーカー規制法に引っかからない」

という謎の状態です。なんでやねんって思いますよね。

(※とはいえLINEをむやみやたらに送られまくっているのなら警察に相談すべきです)

最後に、

送られたメールや着信履歴はちゃんと証拠に残すこと

がポイントです。

「着信履歴、気持ち悪いから消しちゃった」

という方がいますが(実話)、

画面を写真に撮るなど、証拠に残してから消して下さいね!

(できれば消さないで!)



【 自分の中の「ある」を活かす 】

自分が持って「ない」ものや能力にはとても憧れます。

私にも

「自分にない何かを身につけないと・・・」

等と思って背伸びをしていた時期はありました。

(もちろん、成長にはつながるので
そういう自分に「ない」ものを追い求める時期はあってもいいと思います。)


https://www.youtube.com/watch?v=GP7T-FiPY00&sns=em&app=desktop

この動画は、

ブレイクダンスで世界2位になった

「ブレイクダンサーで弁護士」のノンマンさん

(本名は石垣元庸さん。「モトノブ」の「ノブ」部分が転じて「ノン」、
そして「ノンマン」になったと聞いています。)

のTED(Technology Entertainment Design)です。

TEDでは、テクノロジー・科学・デザイン・エンターテイメントなど
様々な分野のエキスパートたちのプレゼンテーションを紹介しています。


ノンマンさんとは「踊る弁護士」仲間(?)で

法廷でのダンス対決もいつか行う予定です。
(さすがに無理ですね(笑))



異色のキャリアを持つ彼が

自分の中の「ない」に悩まされたこと、

そして、それをどうやって乗り越えたのか、

勉強が苦手なのにどうやって司法試験に合格したのか、

生きていく上で大事なことを

わかりやすい語り口で語ってくれます。

(ダンスも踊ってくれています!)



ノンマンさんは、話し方も、踊り方も、

全部含めて人としてとてもカッコいい方です。

こう見えて(?)私よりも年上で、

尊敬する兄のような存在です。


コンプレックスを抱えていたり、

悩んでいらっしゃったりする方は

他の人と自分を比較しすぎず

自分の中の「ある」を活かして

生きて行って欲しいなと思います(^^)


【 「予備的遺言」のススメ 】

こんにちは、弁護士の松本隆です!

神奈川県弁護士会では、現在
「飲み会で使えるマジック!」
という動画を配信しています。
(以下の動画の冒頭の右側に映っているのが私です。)
https://www.youtube.com/watch?v=CHanOBOykiw&t=6s
よかったら見て下さいね!

さて、今回のテーマは、ズバリ!
「『予備的遺言』のススメ」です。

最近は相続の話題がよく出ますが、みなさん、「予備的遺言」って知っていますか?
言葉だけではわかりにくいですよね。
そんなわけで、事例から入りましょう。

父・太郎と母・花子がいて、
父・太郎と母・花子との間に子・一郎、次郎、三郎がいるとします。
そして、一郎、次郎には子どもがいませんが、三郎には子・光男(みつお)がいます。

父・太郎は、妻の花子が先に亡くなってしまったことをきっかけに
遺言を書くことにしました。
そして、三郎にはいつも世話をしてもらって本当に感謝していたので
「遺産はすべて三郎に相続させる」
という内容にしようと思い、
早速、公証役場に行って「公正証書遺言」を作成しました。
(一口メモ:「公正証書遺言」は費用がかかりますが、自分で作る「自筆証書遺言」より確実です!)

さて、遺言を作って安心していた父・太郎ですが、
なんとその翌年、子・三郎が先に亡くなってしまいました。

父・太郎は、ひどく悲しむと同時に、遺言のことを思い出し、
「遺言書は『遺産はすべて三郎に相続させる』としていたけど、
三郎が死んでしまった以上、このままだと
三郎の子である光男(みつお)に私の遺産が全部行くことになるんだろうな。
まぁ、光男(みつお)も三郎と一緒に私にとても良くしてくれていたし、
一郎・次郎は何もしてくれなかったから
遺言書はこのままの内容でいいや。」
と考え、特に遺言書を作り直そうとは思いませんでした。
(一口メモ:子が亡くなって孫などが代わって相続する場合を「代襲相続」といいます。)

しかし!
これが落とし穴でした。

今日知って欲しいポイントは、
・遺言書に「三郎に全部あげる」と書いてあって
・三郎が親の太郎より先に死んでしまった場合、
太郎が思っているように、
三郎の子である「光男(みつお)にも全部あげる」ということになるのか、
ということです。

結論から言うと、
三郎の子である「光男(みつお)にも全部あげる」ということには「ならない」
が正解です!

「『子・三郎が亡くなってしまった場合、孫・光男(みつお)にすべてを相続させる』
という記載(これを「予備的遺言」といいます)にしてあれば
三郎が亡くなってしまった場合でも光男(みつお)にすべての遺産が行くのですが、
予備的遺言がない場合には遺言は白紙になり、
遺産は法定相続分ごとに分けなければならなくなります。
(最判平成23年2月22日民集65巻2号699頁)

法定相続分は、
花子が亡くなっているので
一郎、次郎、光男(みつお)=3分の1ずつ
となってしまいます。

というわけで、いくら「三郎に全部あげる」という遺言を作っていても
予備的遺言の記載がなければ
自動的に「三郎が亡くなっていた場合には光男(みつお)に全部あげる」
ということにはならないのです。

今は90歳や100歳まで生きる時代です。
自分の子どもよりも長生きした結果、
孫にまで相続されることは多くなります。

遺言については弁護士からアドバイスを受けて
できる限りご自身が思うような形で相続が進むように
残していってあげていただきたいものです。


【 交通事故にあって痛みが残ったら(むちうち編) 】

こんにちは、弁護士の松本隆です!
さて、今回のテーマは「交通事故」です。

■「自分は事故に遭ったことがないから関係ないや」と思った方、ちょっと待った!

相談でいらっしゃる方で多いのは
「車に乗って信号待ちのために停車していたら後ろの車に追突された」
というケースです。

つまり、
「自分に不注意がなくても事故に巻き込まれる可能性は常にある」
ということです。

もちろん、自転車の運転中や歩行中に事故に遭うケースにも役立ちますので
車を運転しない方も読んでいただけたら嬉しいです!

■今回の事例

では、今日も事例から入りたいと思います。

さっきの信号待ちをして追突された自動車同士の事故のケースで考えましょう。
被害者の後藤アタル(ごとう あたる)さん、加害者の余所見志奈(よそみ しな)さん。

後藤さんは、事故にあってすぐに
首と腰に強い痛み(これを「むちうち」といいます。)があったものの、
仕事が忙しいため、事故当日はおろか、事故後1週間経過するまで
病院に行くことができませんでした。

その後、後藤さんが保険会社に連絡をして通院をしたいと伝えましたが
「今さら通院しても事故と因果関係があるかわからないので
治療費はお支払いできない」
と言われてしまいました。

■さて、どうする?

「治療費を払ってもらえない」ということは
通院期間をもとに金額が計算される「慰謝料がもらえない」ということです。
さらに、仕事を休んでしまったとしても「休業損害(休業補償)ももらえない」ということになります。

果たしてこんなときにはどうしたらいいのでしょうか?

■どうすればよかったのか?

後藤さんは、強い痛みを感じていたのであれば
「救急車で病院に向かう」のがベストだったと思われます。
このとき、自分の自動車は加害者の余所見さんの保険でレッカー対応してもらえるので
費用の心配はありません。

どうしても仕事があって救急車で病院に行くのが難しいとしても
当日中に夜9時頃まで対応している整形外科等を探して受診するのがベターです。

とにかく、「事故当日に医師の診断を受ける」ことをしていれば治療費が支払われない
などという事態は起きません。

もちろん、翌日や2日後に受診するのでも問題はありませんが
「とにかく早く病院に行く!」
ということを忘れないようにして下さい。

ただ、どうしても事故直後に病院に行けない場合もあります。
そんなときには「痛みがあるが、すぐに病院に行けない」
と保険会社の担当者に伝えておくだけでも違います。
(とはいっても1週間を過ぎると治療費の対応は難しくなるので早めに行きましょう)

つまり、交通事故に遭ったときには
「最初の通院が命」
ということです。

■整形外科と接骨院・整骨院のどちらがいいの?

これは非常に難しい問題です。
治療の内容が素晴らしい接骨院・整骨院をたくさん知っているので
弁護士目線でも「接骨院・整骨院に通った方が治りが早いのではないか」と感じることも多々あります。

ただ、そうは言っても「お医者さんのいる病院(主に整形外科)を受診している」という事実は
非常に重要で、
「接骨院・整骨院だけに通院している方」は
保険会社から「怪我が軽い」という扱いをされて、打切りの打診をされるのが早くなることがあります。

■今回の後藤さんの場合

治療費を払ってもらうためには
今回の治療が交通事故に関係するものである
(つまり、因果関係があるものである)
ということを保険会社にわかってもらうことです。

事故の大きさの手がかりとなる資料(自動車の損傷状況がわかる写真など)、
仕事があって病院に行けなかった理由(職場が多忙な時期であったことを示す証拠)
などを出して、しっかりと根拠づけて主張することが重要です。

ただ、ここまで来るとケースバイケースなので、弁護士に交渉してもらう方がいいかもしれません。

■まとめ

痛みが強い場合には
「仕事がどんなに忙しくてもできる限り早く病院(整形外科)に行く」
ようにしましょう。
待ち時間が長い大きな病院が嫌であれば
職場や家の近くの小さなクリニックでも結構です。
(事故当初の段階では通いやすい病院を変えてもいいでしょう。)

以上が今回の事例でした。
物損事故での交渉では何がポイントになるか、
後遺症が残ってしまいそうなときにどうすればよいか、
過失割合の交渉の駆け引きのしかたなど、
お伝えしたいことは山ほどありますが、
それはまたの機会に。


 


 


 

 

 

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