横浜・歴史的建造物(関内・山手)

    横浜の歴史は古くはありませんが、開港にともなう事跡や横浜らしい景観を作り出して
   いる建造物が多々あります。横浜市は、「歴史を生かしたまちづくり要綱」に基づき横浜
   市認定歴史的建造物」を定めていますが、ここでは、それらに限らず、重要あるいは趣の
   ある建造物を訪ねてみようと思います。



  1 神奈川県庁本庁舎(キングの塔)
 
    神奈川県庁本庁舎は、県内で最初に国登録有形文化財に指定されています。現在の建物は、
   関東大震災(大正12年9月1日)後に再建されたもので、4代目にあたります。時代柄、
   アール・デコ(装飾化された幾何学的な線とパターン化されたモチーフ、原色による対比表
   現が特徴)の影響を受け、それと親和性のあるライト様式(表面に溝を刻んだスクラッチタ
   イルと大谷石の使用と幾何学的な装飾が特徴)を取り入れています。
    1層目が大谷石、2層目がスクラッチタイル、3層目が塔屋となり平行ラインが意識され
   た全体構造、正面玄関及び玄関ホールの装飾、旧貴賓室(3階第3応接室)、旧議場(3階
   大会議場)が見どころです。
    
        横浜市中区日本大通1
        昭和3年10月31日竣工
        鉄骨鉄筋コンクリート造 地上5階、地下1階、塔屋4階建て

    なお、平成31年3月まで、耐震補強工事等により公開の予定はありません。


  2 横浜税関(クイーンの塔)
 
    1859年(安政6年)の横浜開港と同時に「神奈川運上所として開設されましたが、そ
   の後「横浜運上所」、次いで「横浜税関」に改称され、関東大震災後の1934年(昭和9
   年)に、現在の横浜税関本庁舎が竣工しました。2001年に横浜市認定歴史的建造物に認
   定されています。
    イスラム寺院風のドームは「クイーンの塔」として親しまれていますが、高さは51mで、
   三塔の中では一番高い塔となっています
    資料展示室では、横浜港・横浜税関の歴史、密輸の手口、ブランド品の本物、偽物クイズ
   等を見学することができます(無料)。
     
          横浜市中区海岸通1-1
          昭和9年3月竣工
          SRC造 地上5階、地下1階+塔屋(創建時)
          増築部 S造(一部SRC)地上7階(改修後)


  3 横浜市開港記念会館(ジャックの塔)

    開港記念会館(ジャックの塔)は、横浜開港50周年(1909年、明治42年)記念行
   事として建築が計画され、1914年に着工し、1917年に竣工した煉瓦と花崗岩ででき
   た建築物です。関東大震災で崩壊しましたが、1927年に復元再建され、1989年(平
   成元年)にはドーム部も再建されて、国の重要文化財に指定されました。
    館内は見学可能で、ボランティアガイドに案内を頼むこともできます。2階のホールと中
   央階段にあるステンドグラスは一見の価値があります。

          横浜市中区本町1-6
          1917年(大正6年)竣工
          煉瓦造(一部RC、SRC造) 地上2階、地下1階+塔屋5階建
          時計塔の高さ36m


  * 横浜三塔
 
    前出のキングの塔(神奈川県庁本庁舎)、クイーンの塔(横浜税関)、ジャックの塔
   (横浜市開港記念会館)は、横浜三塔と呼ばれ、横浜港のシンボルとなっています。
    三塔を同時に見ることができるスポットとして、①神奈川県庁の正面・郵便局前、②赤
   レンガ倉庫、③大桟橋国際客船ターミナルがあり、目印がつけられていますが、全て廻っ
   て願をかければそれがかなうとの伝説があります。
    なお、他にも、三塔が同時に見えるスポットがありますので、探してみてはどうでしょ
   うか。


  4 神奈川県立歴史博物館

    神奈川県立歴史博物館の旧館部分は、明治37年(1904年)に横浜正金銀行本店と
   して建設され、横浜のみならず日本を代表する近代建築として重要文化財・史跡に指定さ
   れています。外壁に石材を使用した煉瓦造りの建物は、重厚な石造彫刻と大きなドームが
   特徴となっており、ネオ・バロック様式とされる威厳ある外観を有しています。
    関東大震災で3階までの内装と屋上ドームを焼失しましたが、復旧工事によりその後も
   銀行として使用されていました。昭和42年(1967年)年に神奈川県立博物館となっ
   た際に、シンボルであるドームが復元され、平成7年(1995年)年から神奈川県立歴
   史博物館として保存活用されています。屋上ドームは、横浜三塔にあやかって、「エース
   のドーム」という愛称がつけられています。
          
          横浜市中区南仲通5-60
          1904年(明治37年)竣工
          石・煉瓦造 地上3階、地下1階
          ドームの高さ35.7m


  5 旧横浜生糸検査所(横浜第2合同庁舎)

    明治29年(1896年)に本町通りに初代生糸検査所が設けられましたが、関東大震
   災により被害を受け、大正5年(1923年)に現在地に再建されました。
    平成5年に現代的な横浜地方第二合同庁舎が竣工しましたが、その際、創建時に近い形
   での外観復元と併せ、高層部分をセットバックさせることによって景観に配慮しています。
   正面玄関上部には桑の葉をあしらわれた蚕蛾の紋章が掲げられています。
    平成2年(1990年)、横浜市認定歴史的建造物に認定。

          横浜市中区北仲通5-57
          旧建物 1926年(大正15年)竣工
              鉄筋コンクリート造 地上4階、地下1階
          新建物 1993年(平成5年)竣工
              SRC造 地上23階、地下3階


  6 旧横浜生糸検査所附属倉庫事務所

    「旧横浜生糸検査所」の倉庫事務所として倉庫群と併せて建設されましたが、生糸貿易
   で栄えた往時の姿が保存されているのは、この倉庫事務所のみとなっています。設計者は
   横浜に多くの建物を残した遠藤於菟であり、平成19年に横浜市指定有形文化財に指定さ
   れています。
    「北仲BRICK」が通称となっており、みなとみらい線「馬車道駅」2番出口前に位
   置しています。

          横浜市中区北仲通5-57
          1926年(大正15年)竣工
          RC造 地上3階 地下1階
     


  7 旧横浜銀行本店別館(元第一銀行横浜支店)

    昭和4年(1929年)に第一銀行横浜支店として建造され、日本債券信用銀行横浜支
   店を経て、横浜銀行本店別館として使用されていましたが、現在は、ヨコハマ創造都市セ
   ンター(YCC)となっています。
    トスカーナ式円柱による半円形のバルコニーが特徴となっていますが、創建時は旧横浜
   生糸検査所の隣にあったものを、バルコニー部分を曳家して現在地に移転し、残りは解体
   したうえで復元したものです。
    平成15年、横浜市認定歴史的建造物に認定。

          横浜市中区本町6-50-1
          1929年(昭和4年)竣工
          RC造 地上3階 地下1階
     


  8 損保ジャパン日本興亜横浜馬車道ビル(旧川崎銀行横浜支店)

    大正11年(1922年)に川崎銀行横浜支店として建造され、日本火災海上横浜ビル、
   日本興亜馬車道ビルと変遷し、損保ジャパン日本興亜横浜馬車道ビルとして現在に至って
   います。
    改築の際に、ネオルネッサンス建築の旧建物外壁を馬車道側の前面と弁天通側の一部に
   使用しています。
    昭和63年に、横浜市認定歴史的建造物第1号として認定されました。

          横浜市中区弁天通5丁目70  
          1922年(大正11年)竣工 1989年改築
          鉄骨鉄筋コンクリート造 地上9階(改築前―地上3階 地下1階)


  9 旧富士銀行横浜支店(元安田銀行横浜支店)

    当該建物は昭和4年(1929年)に安田銀行横浜支店として建設されましたが、同時
   期に建てられた同行の支店はルステカ積みと4本の円柱で構成される外観に特徴があり、
   中でも横浜支店は、最大規模であり、唯一現存する建物となっています。
    平成17年から、東京藝術大学大学院映像研究科の校舎として使用されています。
    平成14年に日本建築学会から建物保存の要望がなされ、平成15年に横浜市認定歴史
   的建造物に認定されました。

          横浜市中区本町4丁目44  
          1929年(昭和4年)竣工 1954年改築
          鉄筋コンクリート造 地上3階 地下1階


  10 馬車道大津ビル(旧東京海上火災保険ビル)

    9で紹介した旧富士銀行横浜支店に隣接して馬車道通に面して建っています。一見シン
   プルかつ地味な事務所ビルですが、上部にアールデコ調の装飾タイルが貼られていて、独
   特な雰囲気があります。地下は、「馬車道大津ギャラリー」として催し物に利用されてい
   ます。平成12年に横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
    法律事務所が入居する建物の設定で弁護士物TVドラマのロケが行われました。

          横浜市中区南仲通4丁目43  
          1936年(昭和11年)竣工 
          鉄筋コンクリート造 地上4階 地下1階
     


  11 旧東京三菱銀行横浜中央支店(元第百銀行横浜支店)

    当該建物は、横浜生まれの矢部又吉の設計により川崎第百銀行横浜支店として建設され
   ました。2004年に高層マンションに改築された際、低層部に旧建物の外壁を張り付け
   て復元保存されました。
    平成15年に横浜市認定歴史的建造物に認定されています。

          横浜市中区本町4丁目41  
          1934年(昭和9年)竣工 
          鉄筋コンクリート造 地上2階 
     


  12 綜通横浜ビル(旧本町旭ビル)

    当該建物は、江商(現兼松)横浜支店として昭和5年(1930年)に地上5階、地
   下1階建てとして建設されましたが、1995年に10階建てに改築がなされた際に5
   階までファサード保存されました。
    フランク・ロイド・ライトの影響を受けているとのことであり、テラコッタタイルが
   貼られた外装は昭和初期のオフイスビルの雰囲気を残しています。
    平成5年に横浜市認定歴史的建造物に認定されました。

          横浜市中区本町1丁目3  
          1930年(昭和5年)竣工 1995年改築
          鉄筋コンクリート造 地上5階、地下1階 (改築後 地上10階、地下2階) 
     


  13 横浜地方・簡易裁判所(旧横浜地方裁判所)

    旧建物は、昭和初期の官庁建築の特徴である左右対称、スクラッチタイル張りの外壁
   を有する建物で、県庁のデザインを参考にしたともいわれ、改築にあたって、石材や装
   飾など再利用して日本大通に面した部分を創建当時の状態に復元しています。
    花崗岩の石張りがされた玄関ポーチは車寄せもあり、重厚かつ威厳のある雰囲気を生
   みだしています。
    平成10年に横浜市認定歴史的建造物に認定されました。

          横浜市中区日本大通9  
          1930年(昭和5年)竣工 2001年(平成13年)改築
          鉄筋コンクリート造 地上3階(一部4階)(改築後 地上13階、地下2階) 
     


  14 横浜情報文化センター(旧横浜商工奨励館

    旧横浜商工奨励館は、昭和4年に関東大震災後の市内商工業界復興事業の一環として
   横浜市の建築課の設計により建設されたものです。
    1階部分は石張り、2階から上は擬石仕上げで、アールデコの影響が見られる意匠と
   なっています。平成12年に高層棟が増築され、日本新聞博物館と放送ライブラリーの
   複合施設に生まれ変わりました。
    近代化産業遺産(経産省認定)。平成11年横浜市認定歴史的建造物に認定。

          横浜市中区日本大通11  
          1929年(昭和4年)竣工 2000年(平成12年)改築
          鉄筋コンクリート造 地上4階、地下1階(改築後 地上12階、地下1階) 
     


  15 横浜銀行協会(旧横浜銀行集会所)

    横浜銀行協会は、関東大震災で被災した横浜銀行集会所の4代目として建築されまし
   たが、戦後米軍の将校クラブとして使用され、接収解除後の再開時に現在の名称に改称
   したということです。
    7本の柱の上部やポーチの庇等に飾られた幾何学模様や植物をあしらった茶色のテラ
   コッタが美しく、アールデコ調の代表的な建物とされています。
    玄関ポーチが、左寄りに位置して左右対称が崩され、また庇を支柱1本で支えている
   のも特徴です。

          横浜市中区本町3丁目28  
          1936年(昭和11年)竣工 
          鉄筋コンクリート造 地上3階(戦後4階部分を増築) 
     


  16 日本郵船歴史博物館(旧横浜郵船ビル)

    現在の建物は、関東大震災後に再築された2代目ですが、平成15年(2003年)
   に改装され、1階が日本海運の歴史を辿る博物館となっています。
    幅50mにも達する存在感のある建物ですが、正面は16本のコリント式の柱が並び
   立ち、その上部は深く切り込まれたアザミ(アカンサス)の葉のデザインで飾られてい
   ます。銀行に多くみられた古典主義的な建物は、ギリシャの神殿を想起させる重厚なた
   たずまいをみせています。
    第15回BELCA賞(ベストリフォーム部門)受賞、近代化産業遺産(経産省)

         横浜市中区海岸通3丁目9  
         1936年(昭和11年)竣工 2003年(平成15年)改修
         鉄筋コンクリート造 地上3階
     


  17 KN日本大通ビル(旧三井物産横浜ビル)

    旧三井物産横浜ビルは、我が国最初の全鉄筋コンクリート造りのオフィスビルであり、
   日本大通から見て、左側が明治44年(1911年)に竣工した建物、玄関から右側が
   昭和2年(1927年)に増築された部分です。
    設計者は、横浜正金銀行、生糸検査所なども設計し、日本におけるコンクリート建築
   の先駆者である遠藤於菟(ただし、当初の竣工部分は酒井祐之介が協力)です。
    隣接していた旧三井物産横浜支店倉庫(明治43年(1910)竣工)は、現存する
   横浜最古の倉庫として、戦後のララ物資が保管されていた倉庫として、歴史的にも貴重
   な存在でしたが、保存運動にもかかわらず取り壊されて駐車場になりました。

         横浜市中区日本大通14  
         1911年(明治44年)竣工 1927年(昭和2年)改築
          鉄筋コンクリート造 地上4階 地下1階


  18 三井住友銀行横浜支店(旧三井銀行横浜支店)

    正面に4本、側面に2本の溝を有し、頭部に装飾が施されたイオニア式円柱が外観を
   特徴づけています。庇もつけられ、上部窓下にはギリシャ雷文が飾られています。内部
   は、吹き抜けとなった、高く装飾が見事な天井をコリント式の柱が支えています。
    アメリカの建築設計事務所が設計した建物の一つで、日本橋室町の三井本館(重要文
   化財)を模した縮小版とされますが、当時のまま銀行店舗として使用されているのは、
   他に名古屋の上前津支店が残るのみであり、横浜の銀行街というべき本町通でも唯一現
   役の銀行建物として使用されています。

         横浜市中区本町二丁目20  
         1931年(昭和6年)竣工 
         鉄筋コンクリート造 地上2階     


  19 旧関東財務局横浜財務事務所

    昭和3年(1928年)日本綿花横浜支店として隣接した倉庫とともに建設されまし
   たが、GHQの接収解除後、関東財務局横浜財務事務所(倉庫は労働基準局庁舎)とし
   て使用されていました。両局が移転後、横浜地裁の立て替えの際に仮庁舎として使用さ
   れ、その後横浜市が取得して、現在は横浜DeNAベイスターズが事業者となり「THE 
   BAYS」として活用されています。
    外壁はスクラッチタイル張りで、要所に石造やテラコッタが配された外観となってい
   ます。
    倉庫とともに横浜市認定歴史的建造物に認定されています。

         横浜市中区日本大通34  
         1928年(昭和3年)竣工 
         鉄筋コンクリート造 地上4階、地下1階     


  20 旧横浜居留地48番館

    現在の神奈川芸術劇場の裏手に、ダイナマイトなどを扱うモリソン商会の店舗として
   明治16年(1883年)に建築された横浜最古の近代洋風建築です。
    大正12年(1923年)の関東大震災で2階部分が崩壊し、面積も6割に縮小しま
   したが、大正15年から昭和53年までヘルム兄弟会社の外国人向けアパートとして使
   用され、その後は倉庫などになっていました。
    解体の際の調査で歴史的価値が判明し、平成13年(2001年)に神奈川県指定重
   要文化財に指定されています。
  

        横浜市中区山下町54  
        1883年(明治16)竣工 
        煉瓦造(フランス積) 地上1階(当初は2階)     


  21 横浜開港資料館旧館(旧横浜英国総領事館)

    旧館は、関東大震災後の昭和6年(1931年)に復興した2代目の英国領事館とし
   て昭和47年(1972年)まで、使用されていました。
    設計は英国工務省で、長崎、箱館の旧領事館、英国大使館と似た意匠となっています。
    建物は、左右対称でシンプルなスタイルですが、正面玄関には2本の大きく堂々とし
   たコリント式円柱が立ち、円天井や独特の装飾を見ることができます。
    平成12年(2001年)横浜市指定有形文化財、平成19年(2007年)近代化
   産業遺産(経済産業省)に指定されています。
  
        横浜市中区日本大通3  
        1931年(昭和6年)竣工 
        RC造 地上3階、地下1階     


  22 旧横浜市外電話局

    「横浜中央電話局」の名称で建設が始められましたが、完成まじかに関東大震災によ
   る被害を受け、全く新しいデザインで昭和4年(1929年)に再築されました。
    外壁は濃茶色のタイル張りで窓が規則的に配置されていますが、1階と2階を隔てる
   コーニスや2階から上の柱型は簡略化されており、シンプルながら堅実なデザインとな
   っています。
    平成13年から大改修が行われましたが、外壁は創建当時のままに残されており、往
   時の雰囲気を伝えています。現在、「横浜都市発展記念館、横浜ユーラシア文化館」と
   して利用されています。
    平成12年(2001年)に横浜市認定歴史的建造物に認定。
  
        横浜市中区日本大通12  
        1929年(昭和4年)竣工 
        RC造 地上4階、地下1階     


  23 旧警友病院別館(旧露亜銀行横浜支店)

    大正10年(1921年)に旧露亜銀行横浜支店として建設され、関東大震災、横浜
   大空襲にも耐えて神奈川県内で唯一残った外国資本の建物です。
    イオニア式の円柱、半円アーチの窓、玄関や窓の三角屋根が特徴であり、銀行建築ら
   しい重厚感のある建物となっています。
    露亜銀行撤退後、設計事務所、横浜市瓦斯局、ドイツ領事館、横浜入獄管理事務所な
   どを経て警友病院別館となり、平成8年に警友病院が移転してからは県所有の空家とな
   っていましたが、平成23年に改修されて結婚式場として使用されています。
    平成18年(2006年)に横浜市指定有形文化財に指定。
  
        横浜市中区山下町280  
        1921年(大正10年)竣工、2011年(平成23年)改築
        RC造 地上3階     


  24 ストロングビル

    昭和13年(1938年)に横浜出身の矢部又吉氏設計により、居留地時代の流れを
   受け継ぐ外国資本の商社の事務所として建設されました。戦前の雰囲気を残しているこ
   とから、よく映画等の撮影に利用されていました。
    平成19年(2007年)に横浜市認定歴史的建造物に認定されましたが、同年解体
   され、平成21年(20009年)にダイワロイネットホテルとして改築された際、低
   層部については、一部部材を再利用するなどし、従来の外観を忠実に再現しています。
  
         横浜市中区山下町204  
         1938年(昭和13年)竣工、2009年(平成21年)改築
         RC造 地上3階 一部地下1階 (改築後13階)   


  25 インペリアルビル

    県民ホール裏手の水町通にあるインペリアルビルは、「上田屋ビル第二号館」の名称
   で外国人専用の長期滞在型アパートメントホテルとして昭和5年(1930年)に建て
   られました。戦後進駐軍に接収され、将校クラスの軍人が使用した際に屋上に増築がな
   されました。
    直線的でガラスを多用したデザインが特徴であるモダニズム建築として評価が高く、
   近隣の建物と比較しても古さを感じさせません。
    平成23年(2011年)に横浜市認定歴史的建造物に認定されました。
  
         横浜市中区山下町25 
         1930年(昭和5年)竣工
         鉄筋コンクリート造 地上4階 5階部分増築  


  26 旧英国7番館(戸田平和記念館)

    イギリス商社バターフィールド&スワイヤ商会の横浜支店として居留地7番地に建築
   されたことから英7番館と名付けられました。関東大震災で内部が消失しましたが、外
   部は残って再建され、その後3分の1ほどが残されて戸田平和記念館となりました。
    外壁は、イギリス積みの煉瓦と擬石でバランスよく構成され、角柱や張出窓が特徴的
   です。震災前に建てられた外国商館としては唯一の存在となっています。
    平成13年(2001年)に横浜市認定歴史的建造物に認定されました。
  
        横浜市中区山下町7-1 
        1922年(大正11年)竣工
        RC造 地上2階   


  27 ホテルニューグランド本館

    関東大震災で倒壊した外国人向けのグランドホテル(明治6年創業)に代わる施設と
   して、また復興のシンボルとして、横浜市が土地・建物を提供して民間が営業を担う形
   をとり、「ホテルニューグランド」の名称で開業しました。
    平成4年(1992年)に横浜市認定歴史的建造物に認定され、平成19年に近代化
   産業遺産(経済産業省)に指定されました。また、1994年の改修時に第5回BEL
   CA賞ベストリフォーム部門を受賞しています。
  
        横浜市中区山下町10 
        1927年(昭和2年)竣工
        鉄骨鉄筋コンクリート造、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造 地上6階   


  28 新港埠頭保税倉庫(赤レンガ倉庫)

    開港から50年ほどを経て近代的港湾の整備が急務となり、陸上設備として、2号倉
   庫が明治44年(1911年)に1号倉庫が大正3年(1913年)に竣工しました。
    日本初の業務用エレベーター、消火栓、避雷針等を備え、当時の最先端技術を集めた
   煉瓦組積造建築とされています。耐震補強がされていたため関東大震災にもわずかの被
   害を受けるにとどまりました。
    平成13年度横浜市認定歴史的建造物に、平成19年に近代化産業遺産(経済産業省)
   に指定され、平成22年には「ユネスコ文化遺産保全のためのアジア太平洋遺産賞」の
   優勝賞を受賞しています。平成15年第13回BELCA賞ベストリフォーム部門受賞。
  
        横浜市中区新港1-1-1 
        1911年(明治44年)、1913年(大正3年)竣工
        煉瓦造 地上3階   


  29 横浜指路教会

    宣教師であり医師であったヘボン博士(本名ヘップバーン)が前身となる教会を設立
   し、明治25年(1892年)に指路教会名で現在地に赤レンガの教会堂が建てられま
   した。しかし、関東大震災により倒壊し、大正15年(1926年)に再建されて現在
   の建物となりました。
    プロテスタント教会である指路教会は、ゴシック風の外観を持ち、静謐で簡素な雰囲
   気のたたずまいとなっています。
    昭和63年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区尾上町6-85 
        1926年(大正15年)竣工
        鉄骨鉄筋コンクリート造 地上3階+塔屋  


  30 横浜海岸教会

    日本最古のプロテスタント教会とされます。明治元年(1868年)に石造りの小会
   堂が建てられ、キリスト教解禁前の明治5年(1872年)に日本人信者による「日本
   基督公会」が設立され、明治8年(1875年)には大会堂が建設されて「日本基督横
   浜海岸教会」と改称しました。その後、関東大震災により会堂は倒壊・焼失しましたが、
   昭和8年(1933年)に再建されました。
    ゴシック調の尖塔風の外観を持ち、白い外壁、小ぶりですっきりとした佇まいは清廉
   な印象です。
    平成元年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区日本大通8 
        1933年(昭和8年)竣工 改修2015年
        鉄筋コンクリート造 地上3階  


  31 旧神奈川県産業組合館

    昭和13年(1938年)にJAの前身の本部事務所として建設されましたが、建て
   替えの際に、横浜市の要請もあり、壁面を一部保存して外観を復元しています。
    古典主義的ですが、3階まで通った石柱と直線的でシンプルなデザインが特徴です。
    平成24年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区海岸通1-2-2 
        1938年(昭和13年)竣工 
        鉄筋コンクリート造 地上3階  


  32 カトリック山手教会

    近代日本最初のキリスト教会堂である横浜天主堂が移転し、現在地にゴチック風の聖
   堂が建てられましたが、関東大震災により倒壊し、昭和8年(1933年)に現在の建
   物が再建されました。
    ステンドグラスがはめられた尖塔アーチの窓、薄緑色のとんがり帽子の高い鐘塔が美
   しいネオゴシック風の外観が特徴です。ユーミンが結婚式を挙げた教会としても知られ
   ています。
    昭和63年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手44 
        1933年(昭和8年)竣工 
        鉄筋コンクリート造 地上1階 地下1階 


  33 横浜山手聖公会

    文久3年(1863年)に設立された英語集会(横浜クライストチャーチ)が明治3
   4年(1901年)に現在地に移転し、ヴィクトリア様式の煉瓦造りの聖堂が建てられ
   ました。しかし、関東大震災で倒壊したため、J・H・モーガンの設計により昭和6年
   (1931年)に再建されたのが現在の建物です。
    建物の表面には大谷石が貼られていますが、城塞のようなノルマン風にゴシック風が
   混在した様式とされ、重厚な雰囲気を醸し出しています。入口と窓の上部はアーチ状で
   あり、窓枠が蝋燭のような形状になっているのが特徴的です。
    平成元年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町235番地 
        1931年(昭和6年)竣工 
        鉄筋コンクリート造 地上1階・一部2階 地下1階 


  34 カトリック横浜司教館別館

    外国人向け賃貸住宅として建てられ、山手45番館と名付けられた建物ですが、現在
   は、カトリック横浜司教館別館となっています。
    煙突のある大きな切妻屋根とドーマ窓(屋根窓)が特徴ですが、褐色の壁と白い木製
   の窓枠の対比も印象的です。
    平成6年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町45-2 
        1927年(昭和2年)竣工 
        木造2階建て


  35 カトリック横浜司教館

    東京戸塚に建築された専修大学創立者の一人である相馬永胤の邸宅の一部が現在地に
   移築され、平成12年(2000年)の建替えの際に、エントランス部分が復元されま
   した。
    平成8年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町44 
        1910年(明治43年) 
        現建物はRC造 地上2階、地下1階


  36 石橋邸

    双葉小学校入り口から本牧方面に向かった地域は横浜第空襲の被害をあまり受けなか
   ったため、3軒の洋館が昔の風情のままに残っています。
    石橋邸は、平らな屋根の庇が大きく突き出ており、玄関ポーチの上にサンルームが張
   り出す形になっています。上げ下げ式の窓も特徴です。
    平成3年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町69-8
        昭和初期 
        木造2階建て


  37 松原邸

    松原邸(山手69-10番館)は、石橋邸の向かいに建つ、昭和初期の洋館で、瓦葺
   の切妻屋根、白い壁に緑色の窓枠が印象的です。窓は上げ下げ式になっています。
    南面の玄関ポーチは、正面が3連のアーチになっていますが、側面にもアーチが配さ
   れています。
    平成6年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        1929年(昭和4年)建築
        木造2階建て


  38 宇田川邸

    イギリス人と結婚した日本人女性が貸家として建てた西洋館で、大きな切妻屋根が特
   徴的ですが、張り出し窓や屋根窓があったりし、複雑な屋根構造になっています。
    そのため、方向によって、建物の形も印象も異なって見えます。
   平成6年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        1925年(大正14年)建築
        木造2階建て


  39 BEATTY(ビーティ―)邸

    中央の3連アーチの玄関ポーチとその上のテラスが目を引きますが、テラス上の切妻
   屋根とその左右の小さな切妻屋根も特徴的です。いかにも古きよき時代の西洋館という
   感じがします。
    平成6年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        1937年(昭和7年)建築
        木造2階建て


  40 エリスマン邸

    生糸貿易商社の支配人格であったスイス人フリッツ・エリスマンの邸宅として、大正
   15年(1926年)に山手127番地に建てられましたが、マンション建設のため解
   体されたときに横浜市が買い取り、平成2年(1990年)に現在地に移築・復元しま
   した。残念なことに、併設されていた和館は部材が残っていませんでした。
    設計は、フランク・ロイド・ライトの助手として来日し、日本の近代建築の発展に尽
   くしたアントニン・レーモンドであり、その初期の作品です。
    直線性、水平性が基調の簡素な意匠ですが、寄棟屋根、大きなバルコニー、1階と2
   階で方向を異にした板張りの外壁などが特徴です。夫人が日本人であるためか、浴室と
   トイレは独立しています。
    山手における公開西洋館の第1号で、2階には資料が展示されており、地階は貸出ス
   ペースとして利用されています。
    平成6年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区元町1-77-4
        1926年(大正15年)建築(1990年移築・復元)
        木造2階、地下1建


  41 ブラフ18番館

    山手町45番地に建てられたオーストラリア人貿易商場バウデン氏の邸宅でしたが、
   カトリック山手教会の司教館として使用された後、横浜市が譲り受け、イタリア山公園
   に移築・復元しました。崖地で、旧山手居留地18番地であることから、ブラフ18番
   館と名付けられました。
    フランス瓦の屋根に白い壁、出窓、窓の鎧戸が特徴的です。
    平成5年(1993年)から一般公開され、付属棟はギャラリー・展示会などに貸し
   出されています。
    平成6年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町16
        大正末期 (1993年移築・復元)
        木造2階建て


  42 岩田健夫邸

    大正元年(1912年)に建てられた木造1階建ての洋館で、現在も住居として使用
   されています。
    八角形の部分はサンルームで、屋根も八角形の尖塔屋根になっています。屋根の上に
   は風見鶏がついています。
    平成元年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区柏葉
        1912年(大正元年)
        木造1階建て


  43 岡田邸

    山手72-5番館と呼ばれる岡田邸は、昭和4年(1929年)に建てられた木造2
   階建ての洋館で、こちらも、現在も住居として使用されています。
   2本の煙突が目立ちますが、ベイウインドウ(台形の張り出し窓)と鎧戸付きの縦長
   の窓が特徴です。数少ない、設計者が判明している住宅の一つということです。
    平成10年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        1929年(昭和4年)
        木造2階建て


  44 山手資料館

    赤い瓦屋根に薄緑の外壁の小さくて愛らしい洋館です。和風邸宅に連結されていた
   洋館部分だけが牧場地に移築され、その後取り壊されようとしていたのを現在地に移
   築したということです。
    独特の妻飾(屋根の妻部分の装飾)、破風、鎧戸のついた窓、横板張りの外壁など
   が特徴で、明治時代の木造洋館として横浜では唯一のものだそうです。横浜開港期の
   資料館となっています。
    平成11年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町236
        1909年(明治42年)(昭和52年現在地に移築)
        木造2階建て


  45 山手234番館

    横浜市は、関東大震災の復興事業の一つとして、外国人に戻ってもらうために住宅
   を建設しましたが、山手234番館は民間事業であるものの、そうしたものの一つで、
   現存する市内唯一の外国人向け集合住宅となっています。
    煙突、鎧戸、上げ下げ窓は、当時の洋館のデザインの典型であり、同一形式の住居
   が4つ中央の玄関を挟んで向かい合う構造で、隣接の「えの木てい(山手89-6番館)」
   と同じく朝香吉蔵の設計です。
    一般公開され、1階は展示に使用され、2階は貸しスペースになっています。
    平成11年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町234-1
        1927年(昭和2年)竣工
         木造2階建て


  46 ベーリックホール

    ベーリックホールは、イギリス人貿易商B.R.ベーリックの邸宅として、J.H.
   モーガンの設計により昭和5年(1930年)に建築されました。山手に現存する戦
   前からの外国人住宅としては最大規模の建物ということです。
    ベーリック一家が居住していたのは8年ほどで、カトリック・マリア会に寄贈され
   てインターナショナルスクールの寄宿舎として使われていましたが、土地を取得した
   横浜市に寄贈され、平成14年から一般公開されています。
    スペイン風で、オレンジ色のスペイン瓦、クリーム色のスタッコ壁、3連アーチの
   玄関ポーチ、瓦屋根のついた煙突などが特徴となっています。内部も一見に値します。
    平成13年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町72
        1930年(昭和5年)竣工
        木造2階、地下RC造1階


  47 山手76番館

    昭和初期の建築とされていますが、玄関ポーチ上とその奥と二段階になった大きな
   急勾配の切妻屋根が印象的な建物です。また、三角形の張出窓や玄関ポーチ脇の丸窓
   がおしゃれな雰囲気を醸し出しています。非公開です。
    平成13年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        昭和初期
        木造2階建て


  48 山手89-8番館

    関東大震災の復興事業の一つとして、神戸等に移住した外国人に戻ってもらうために、
   横浜市建築課の設計により外国人向け市営住宅として建設された建物です。
    モルタル壁でシンプルなデザインです。元は平屋建てでしたが、改築後、個人住宅と
   して使用されています。
    平成18年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        1926年(大正15年)建築
        木造2階建て(当初は平屋建て)


  49 フェリス女学院10号館(旧ライジングサン石油会社社宅)

    A・レーモンドの設計によりライジングサン石油会社の社宅として建設されました。
    建物の中央部と両端に玄関が設けられ、内部は4戸の2階建て住居になっていました
   が、現在は大学の研究室として使用されているようです。
    シンプルな箱型の外形、平屋根、スチールサッシの大きなガラス窓など当時はやり始
   めたインターナショナル様式の典型例ということです。
    平成19年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        1929年(昭和4年)建築
        RC造2階建て


  50 フェリス女学院6号館別館

    外国人向けの賃貸住宅として、関東大震災後の復興期に建築された建物の一つのよう
   です。山手本通りに面していますが、見る位置によって形状が異なります。
    ドイツ壁と言われるモルタル仕上げが特徴の一つですが、平成26年の改修工事の際
   に、外壁が元の色と思われる淡いグリーに復元され、また、インナーガレージがあった
   ことが新たに分かったということです。
    平成24年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        昭和初期・平成26年(2014年)改修
        木造2階建て


  51 河合邸

    関東大震災後外国人を呼び戻すために、横浜市が設計・建築して外国人向けに分譲し
   た洋館で、分譲地に残る唯一の当時の建物とのことです。
    平成24年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        1929年(昭和4年)建築
        木造1階建て


  52 山手26番館

    関東大震災後、大正末期に建てられた外国人用の洋館です。応接間にサンルームが付
   いていますが、震災後の住宅としては珍しく、附属室は車庫付きで使用人の住居であっ
   たようです。
    平成25年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区山手町
        大正末期建築
        木造1階建て 附属室木造2階建て


  53 旧バーナード邸

    英国人貿易商E・V・バーナードの邸として建てられた洋館です。設計は、カトリッ
   ク山手教会ほか多くの教会の建築を手掛けたチェコスロバキア人のヤン・ヨセフ・スワ
   ガーです。
    柱や梁が外に現された構造、ポーチや円筒の特徴から英国のチュダー様式風であると
   されています。中央の円筒状のところは螺旋階段の階段室となっています。
    平成18年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区本牧元町
        1937年(昭和12年)建築
        木造1部RC造2階建て


  54 旧横浜松坂屋西館

    越前屋呉服店が関東大震災後の昭和6年(1931年)に新店舗として越前屋百貨店
   を開店しました。その後、松屋が所有し、名称も何度か変わり最後は「松屋デパート」
   となりましたが、昭和51年(1976年)に閉店しました。翌年、横浜松坂屋西館と
   して新装開店し、隣の横浜松坂屋と連絡橋でつながりました。
    横浜に存在する唯一の戦前のデパート建築とされていますが、平成12年(2000
   年)から場外馬券売場「エクセル伊勢佐木」になっています。
   平成16年度横浜市認定歴史的建造物に認定されています。
  
        横浜市中区伊勢佐木町1-7-1
        1931年(昭和6年)建築
        RC造7階、地下1階

   なお、無名時代の「ゆず」が店頭で路上ライブを行っていた横浜松坂屋本館(旧野澤屋)
  は、西館と同時に認定されていた横浜市認定歴史的建造物の認定を解除のうえ解体されま
  した。現在は、跡地にアールデコ調の外観を復元した商業施設の「カトレアプラザ伊勢佐
  木」が建っています。




 

 

 

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